
本作のあらすじ
前世では無職で何も成し遂げることなく事故で亡くなった主人公は、前世の記憶を持ったまま異世界に転生する。
前世と同じ後悔ばかりの人生を送らないためにも主人公は、剣と魔法の蔓延るこの異世界を本気で生き抜く決心をする。
主要人物
【ルーデウス・グレイラット】
本作の主人公で、通称ルディ。前世の記憶を持ったまま異世界に転生し、異世界を本気で生きていく決心をする。
努力家で温厚だが、好色かつお調子者な一面を持つ。
幼少時から独学で魔法を学び、その後師匠から魔法の英才教育を受けつつ父に剣術を習うという生活をしている。
【ロキシー】
ルディの才能を見込んだ母が雇った魔法の先生。
魔族・ミグルド族の魔術師で礼儀正しく真面目な性格で優秀な魔術師だが時々ドジをやらかす。
【シルフィエット】
ハーフエルフの少女、通称シルフィ。ルディには当初少年と勘違いされていた。
虐められているところをルディに助けられ、そこからルディと仲良くなりルディから魔法を習う。
【パウロ】
ルディの父で元冒険者。
ルディに剣術と体術を教える。
直情的だが自分の非を認めることのできる性格だが軟派である。
【ゼニス】
ルディの母。
第1話 もしかして:異世界
転生し、パウロとゼニスの間にルーデウスとして生をうけたルディは日々ひそかに魔術の特訓をしていた
前世での教訓から、努力惜しまないと決めていたルディは魔術の能力を高めていったが、ある日ルディの魔術が家族に知られ才能を感じた母・ゼニスが魔術の先生としてロキシーを雇う
どうしても剣術を教えたい父・パウロは魔術と平行して自分が剣術を教えると言い出し、ルディの魔術と剣術に追われる日々が始まった
第2話 師匠
自分の生徒がまだ小さな子供だと知って不服そうなロキシーはルディの魔術テストを始めるために外に出ようとしますが、ルディは生前の事故がトラウマで外に出られない様子。庭でテストが始まりました。
庭に出るとロキシーは詠唱をはじめ手本の魔術を見せるせ、ルディもおなじ魔術を使いますが詠唱を噛んでしまったルディは詠唱を省略して魔術を成功させます
詠唱の省略に驚くロキシーですがルディは日常的に行っているみたいです
ロキシーの驚きをみると詠唱省略はかなりこう難易度と思われます

ルディに大きな才能を感じたロキシーは本腰を入れて魔術を教えていくことにします
次第にルディもロキシーの人格や優秀さを尊敬し師匠と呼ぶようになりますが、自分より才能のある者に師匠と呼ばれるのが嫌だとロキシーには止められていますね
魔術と剣術の訓練を始めて早2年が経ったある日
ルディの5歳のサプライズパーティが開かれます
前世でろくに祝われたことの無いルディはパウロとゼニスの暖かさに感動しています
ロキシーからもロッドが贈られます
そして明日、ルディの卒業試験を行うと言い放ちました
尊敬の理由
庭の外で行うと言う試験に腰が引けているルディ
やはりまだ外が怖いのでしょう
しかしロキシーが強制的に馬に乗せ出発してしまいます
実際に外の景色を見て外の人に触れていくうちに、何よりそばにロキシーがいてくれたことで恐怖心が薄れていったようです
とうとう卒業試験が行われます
ロキシーは上級以上の水聖級魔術を1時間制御するように要求しました
魔術を発生させたルディは1時間の制御が困難なことに気がつき、さらに応用を利かせた魔術に発展させます
1時間も経たないうちに、それを見たロキシーは驚きこう言います
「合格おめでとうございます、これでルディも水聖級です」
ロキシーの顔は弟子の成長に喜び、祝いながらも巣立ちを悲しむような笑顔でした

ルディ自身も久しく感じていなかった達成感を感じていました
ロキシーとの別れの日がやってきました
「がんばってみましたが、あなたを教えるには私では力不足みたいです」
ロキシーはそう言って卒業祝いにミグルド族のお守りを渡します
それがロキシーにとってどれだけ大切なものだったかを知っているルディは、涙します
彼女のくれた知識・経験・技術に感謝し、心から尊敬して生きていくと誓いました
(数ヶ月前にルディが盗んだロキシーのパンツが後にパンツ教にまで発展します)
第4話 友情
ルディは少年達が集団で一人をいじめている現場を目撃し、いじめっ子達を撃退します
髪の色が魔族にいていると言う理由でいじめられていたシルフィはこれがきっかけでルディと友達になります
魔術に興味がある様子のシルフィに、ルディは魔術を教えてあげます
1年後には無詠唱の魔術を修得したシルフィの才能はルディが焦るほどのものでした
突然の雨にさらされた二人はルディの家で風呂に入れられます
ここで始めてシルフィが少年ではなく少女であることが発覚しました
第5話 家族会議と伸び悩み
ゼニスが妊娠し、早く兄弟が欲しいと話している最中、グレイラット家の使用人リーリャの妊娠が発覚します
あいてはなんとパウロ
ゼニスが妊娠したため禁欲に耐えられなかったようです
1夫1妻制のエリス教を信仰しているゼニスはパウロに激怒し家族会議が始まります
家を出ると言うリーリャですが、リーリャとゼニスの仲のよさを知っているルディは口からでまかせでパウロが無理やり迫ったことにしてリーリャを庇います
こうして何とか事態は収まりルディが7歳になるとき妹が2人生まれました
ルディには悩みがありました
シルフィの著しい成長や、ロキシーの近況に比べ自分は剣術も魔術も伸び悩んでいることです
学校へ行きたいが、そうなるとシルフィが独りぼっちになってしまう…
そこでルディはロキシーの母校でもあるラノア魔法大学へシルフィと二人で入学したいという旨を両親に伝えます
学費は自分で稼ぐと言うルディに、パウロは表に出なさいといい
おもてに出るや否や剣で切りかかりました…

自分を高めるために学校へ行きたいルディ…
それに対するパウロの行動の真意は次巻で明かされます!