第13話
ハナと遊んだ帰り、少し遅くなって空はもう暗くなっていました
道中みこは階段にうずくまる影を見つけてしまいます
いつものように無視してとおり過ぎようとしましたが、すれ違いざまに腕をつかまれてしまいました!
予期せぬ接触に心臓が飛び跳ねるみこでしたが、霊だと思っていた影はただのお婆ちゃんでした
霊能力が格段に強いみこは、見えすぎるせいで人と霊の区別がつかなくなってきたようです
軽い認知症と体力不足で家まで帰れそうに無いお婆ちゃんを負ぶって送ってあげることにしました
道中お婆ちゃんを探しに来た親族と出会い、ようやく家に帰れると思った矢先、とうとう”見えてはいけない者”が見えてしまいました
「ヨン…ロク…サン…イチ…」
という言葉を繰り返しながら近づいてきます
最初は動揺していたみこでしたが、冷静になってみると霊はお婆ちゃんに対して言葉をかけていました
何かを察したみこが、スマホに『4631』を打ち込んでお婆ちゃんに見せます
その数字を見た途端、お婆ちゃんは何かを思い出したかのように家の中へ入り金庫へ向かいました
金庫の暗証番号は『4631』
中にはお婆ちゃんの亡き夫が残してくれた形見が入っていました
形見を手にしたお婆ちゃんは活力を取り戻したかのように生き生きとした表情です
お婆ちゃんは認知症によって暗証番号を忘れてしまい、夫との記憶と共にどんどん生きる活力が抜けていってしまったのでしょう

お婆ちゃんの元気そうな顔を見た後、「ありがとう」という言葉をみこに告げて霊はいなくなりました
みこの能力のおかげで亡き夫の遺言をお婆ちゃんに届けることができました!!
感想
いい話やなぁ~~~
伴侶を亡くしたことで認知症が加速するお年寄りは結構いるみたいです
お婆ちゃんも夫との記憶が薄れたことでどんどん症状が進んでいったのでしょうか…
それでもみこの能力のおかげで亡き夫の言葉をお婆ちゃんに伝えることができました!!
本当に良かったです!!!
みこ自身も今回ばかりは嬉しそうな表情でした
悪い霊ばかりでなく、霊と人を繋げる事で助けになることが発覚しました
今後のみこの方針が完全無視から、人助けに向いていったりしそうですね!!