
第48話 君の本音
よっちんの父親がサトラレであると語られ、サトラレを自覚した日に事故に合って現在入院中だといいます
事故直前の思念から”自殺未遂”と考えられているようです
サトラレ同士が対面してしまうとお互いに思念で会話が成立してしまいサトラレを自覚してしまう可能性があったため千景には言えなかったようです
よっちんの父親は意識が戻っていませんがもしもの時のことを考えるとやはり千景とは会わせることはしたくないのでしょう
千景がこれ以上詮索しないように「誘導に協力してくれ」と申し出ました
対策委員のメンバーに今まで以上の負担を強いることになってしまったことを謝るよっちんでしたが、甚はむしろ内でも外でも嘘をつき続けなくてはよっちんのことを心配します
謝罪をするつもりだったよっちんにとっては甚から心配されるとは思ってもいなかったようで、面食らった表情です

自分を心配してくれた甚に、よっちんは本心を語ります
産まれたころから一番身近にサトラレがいたよっちんにとって、嘘をつくことは日常でありそれが普通だといいます
「嘘は辛くない」
自分に言い聞かせるようにそう言い放ったよっちんですが、サトラレを自覚した父の言葉を思い出し涙が溢れてきました
嘘をつき続けたことでサトラレを自覚した父との間に溝が生まれ、今回は”親友”だと慕ってくれている千景にも同じ嘘をつきつづけています
そんな”普通”が辛くないはずはありません
「近ければ近いほど辛いことがある」
それが嘘をつき続けることが日常になっていたよっちんの本音です
感想
とうとうよっちんの深いところまで掘り出しました
サトラレを自覚した父親が自殺未遂…
その直前に(嘘つき)という思念…
実の父親に嘘をつきつづけてきたよっちんはかなり後ろめたさを感じていたことでしょう
そして今も親友として接してくれて心を開いてくれている千景にも父親のときと同様に嘘をついています
その現状がどれだけよっちんの心を削っていたのかは想像もできませんね…!!
甚の他人に対する優しさは対サトラレ以外にも活躍しましたね
嘘をつくことがあたりまえになりすぎて疑問すら抱かなかったよっちんにとって、”辛い”という感情を自覚したことが今後どのように作用してくるのでしょうか