
第54話
「話がある」と屋上に呼び出された千景
普段とは異なり真面目な表情で呼び出しにきた甚の様子に「まさか告白されるのでは!?」と思念が大荒れしています
甚から告白を受けるものだと思ってずっとそのことだけを考えていた千景でしたが、いざ屋上へいってみると甚の口から発せられたのは告白ではなく謝罪でした
話は甚と千景の初対面にまで遡ります…
千景と初対面した甚はうっかりと千景にサトラレを自覚させてしまいそうになり、それを誤魔化すために無理やりキスをしていました
その事件があって千景の甚に対するイメージが”ナンパ男”になったのですが、甚はその時のことをまだ謝れていなかったことを気にしていたようです
もう気にするどころか忘れてさえいたようなことを今更謝られた千景は、告白とはあまりにかけ離れた現状に笑いを堪え切れません
謝罪には笑ってしまいましたが千景に対してあくまで正直者であろうとする甚に、天才少女である千景はふと”甚は私のことを好き”なのではと考え出します
もちろんその思念は甚にも伝わっており、甚もなんとか誤魔化そうとしますが千景の追求が始まりました
そんな二人を見かねた対策委員が登場し事態は収まりましたが、甚の登場以降友人達と一緒にいることが多くなった千景はまた新しい発見をします
(誰かの役に立つのは嬉しい…)
サトラレであるが故に人から避けられ続け、孤独を貫いてきた千景は甚と出会い大きく成長しました
初めて友人と喧嘩し、優しさに触れ、大事な人の役に立つ事の嬉しさを知りました
思念によって嘘をつくことが許されない正直な千景には今後もたくさんの嘘が向けられるでしょう
『それが嘘つきたちにとってどれほど憂鬱だとしても、千景の思念が暖かいものでありますように…
この先千景に向けられる幾千もの嘘が優しいものでありますように…』
そう願いをこめて、優しい嘘つきたちの憂鬱は続いていきます
感想
これにて『サトラレ』完結です!!!
個人的にはもっと深く深く話を掘り進めて欲しかった気もしますが、変な引き伸ばしをしない分”メッセージ性”が強く濃く伝わってきましたね!!
思念が漏れるせいで嘘が許されないサトラレと、サトラレを想うが故に嘘に憑かれる友人達の憂鬱…タイトルにある通り1本筋の通ったドラマチックな作品でした
(いつかはサトラレを伝えなくてはいけない)
対策委員と千景の距離が近くなればなるほど、千景が人として成長すればするほど”いつか”に対する憂鬱が膨らんでいく…
それでも大切な人を守るために嘘を続ける
どうしようも無いジレンマの中でもなお、”千景が暖かい人に囲まれて生きていけますように”と願える彼らは人生を何周してきたんですか…
ラストシーンで千景は”大切な人との関わり”を持つことの幸せを自覚します
他人から避けられ、心に壁を作っていた千景が”誰かの役にたちたい”と感じました
「友達なんだから協力する」
そう言った千景の笑顔が今までで一番澄んでいました
大きな憂鬱に囚われながらも守りたかったものがしっかりとそこに存在していました
今後も彼らは憂鬱を抱えながらも、千景の笑顔のために嘘をつきつづけるのでしょう!
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